ある日突然、ゆみこおばさんのこんにゃく教室

2018.01.13

「こんにゃく、作ってみない?」

近所に住む、ゆみこおばさんからLINEが届く。

 

ゆみこおばさん、最近、ガラケーからスマホに替えて、LINEを始めた。

先日は、青春18切符を使って神奈川まで行ったという話を聞いた。

好奇心のかたまりのような人だ。

 

娘と一緒に自転車でぷらぷらっと1分。

ゆみこおばんさんの家に着くと、早速、「火の番をよろしくね」と火吹き竹を渡される。

娘は戸惑いながらも、ふぅ〜! ふぅ〜! とやってみる。

なるほど、なるほど。息を吹き込む場所は、火が強くなる。

子どもに火の扱いを教えることは、こじゃんと大切なこと。

 

ゆみこおばさんが、あらかじめミキサーで練っておいた、こんにゃくを持ってくる。

こんにゃくって、白いのか!

へぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

 

ここから固める作業。

よく使われるのは、消石灰(水酸化カルシウム)や炭酸ソーダ( 炭酸ナトリウム)。

ゆみこおばさんのこんにゃくは、そういう化学物質を使わない。

ゆみこおばさんが薪で焚くお風呂や、薪ストーブから出る灰から作った灰汁を使う。

 

灰汁の分量は、何度も失敗を重ねた結果、最近このくらいかとつかんだらしい。

灰汁を入れて15分ほど混ぜ混ぜしていると、ねっとりと固まってくる。

若干黄色っぽいというか、茶色っぽいというか、そんな色になってくる。

何の木の灰を使うかによって、こんにゃくの出来上がりの色は違うらしい。

 

ハンバーグのタネを丸めるように、両手を使って、こんにゃくを丸めていく。

え!?

ねちゃ…ねちゃ… 若干、糸を引くように手にくっついてくる。

こんなんなが!?

 

四苦八苦しながら、なんとか丸められたかなという時に、

「灰汁を手に少しつけて、最後丸めてみて」と言われ、その通りやってみると、

あら不思議…!!

あれほど手にくっついていたこんにゃくが素直につるりと丸まっていく。

灰汁パワー、すごい!!

 

ぐらぐらに沸いたお湯の中に丸めたこんにゃくをドボン。

 

1時間ほどで、ぷりっぷりのこんにゃくの出来あがりい〜!

早速、できたてホカホカのこんにゃくをいただきます。

 

おいしいっ!!!!

 

こんにゃくの風味がふわっと口にひろがり、ほっとする素朴なお味。

やわらかすぎず、ちょうどの歯ごたえがたまらない。

 

これが、ゆみこおばさんのこんにゃくだ。

 

顔が見えるとおいしさが倍になる。

ふらっと行ける場所で、おいしい手づくりこんにゃくを、ほっこりと味わえる幸せ。

ありがたいなぁ。

この記事を書いた人

Maeda Kazutaka
Maeda Kazutaka
れいほく紀行編集長。高知県出身。2015年4月より土佐町石原地区での暮らしを始める。地域の宝もんを発掘しながら、里山暮らしに必要な心技体の修行を積みつつ、「つながる・つなげる」をテーマに、世界中からの旅人を受け入れるゲストハウス『omoya』オープンに向けて奮闘中。細胞にしみわたる音楽と、精神を解放するお酒をこよなく愛する。



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