上関あみだ堂の奉納大相撲に本気でぶつかり合う男の姿を見た

2017.04.11

本山町上関(かみぜき)あみだ堂で江戸時代から続いている奉納相撲。それが、上関あみだ堂奉納大相撲。私は東京生まれ東京育ち。両国は近く、浴衣を着て、電車に乗っているお相撲さんは見たことがあるものの、相撲の取り組みを生で見るのは初めてで、奉納相撲をそれはそれは楽しみにしてこの日を迎えた。

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上関あみだ堂奉納相撲の始まりは江戸時代

江戸時代。上関に疫病が流行り、さらに凶作にも見舞われた。厄払いのために、この奉納相撲が始まったといわれている。昭和30、40年代に一度途絶えてしまったものの、地元の若者を中心に復活させたそうだ。れいほくの若者は地元への想いが強い。そして今、上関あみだ堂奉納相撲は、本山町の無形民俗文化財に指定されている。

 

奉納相撲の当日、夕方からまず子供の部の相撲大会が行われる。その後は納涼カラオケ大会へと続き、夜の帳が下りる20時より、大人の部が始まるのだ。まずは、土俵を塩と酒で清める。

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当日は高知市内の学生も出場していた。見よ、この肉体!  普段は柔道部なんだとか。貫禄がある。最初は恥ずかしがっていたが、顔つきが変わってくるのだ。

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土俵と力士がそろえば、早速取り組みが始まる。

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それでは、男たちの本気のぶつかり合いの一部始終をご覧ください。

見合って! 見合って!

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はっけよーい!

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のこった! のこった!

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想像を遥かに超える迫力に、口も開けっ放しで見入ってしまった。力士のみなさん、普段の顔とは一転、とても真剣な表情で立ち向かっていく姿は圧巻!

 

勝った力士には賞金が贈られる

土俵の奥を見てみると、なにかがぶら下がっているのがご覧いただけるだろうか。

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そう、これは力士たちへの賞金なのである…! この賞金は地域の方々の寄付によって成り立っている。地元の人が支えているお祭り。昔はもっとたくさんのお金が並んでいたのだとか。そして、こちらが寄付して頂いた方々のお名前。

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ブルーシートで隠れ、見づらいが、上の方からびっちりとお名前が並んでいる。応援に来ている地元の方々もたくさんいた。地域全体で奉納相撲を盛り上げているということがよくわかる。

 

「3人抜き」「お好み3番」「5人抜き」対戦方法は様々

ここで、少しお相撲のルール説明を。

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対戦相手は三段階によって決められる。はじめは自由に戦い、3人連続で勝つと賞金がもらえる「3人抜き」。その後、3人抜きでの勝敗から審査員が対戦相手を決め、同じ人と3番勝負をして、2勝先取「お好み3番」が行われ、その模様で審査員が甲・乙・丙のランクに振り分けをする。この後、それぞれのランクで5人抜きの相撲が行われる決まりである。(どんどん、賞金の額も上がっていく。)

本山町には小学校にも土俵がある。これも、東京では見ることがない景色。自分は今まで相撲と縁がなかったわけだが、地元の人たちにとって相撲は小さいころからとっても身近なものなのだということがわかった。これからも、この伝統が続いていくことを切に願う。

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『上関あみだ堂奉納相撲』
【日時】毎年8月14日
【場所】高知県長岡郡本山町上関
【問合せ】0887−76−2281

この記事を書いた人

ganko
ganko
東京都出身。通称がんこちゃん。東京農業大学を卒業後、地域おこし協力隊として本山町に住む。棚田とあかうしが好き。趣味は薪割り。地域の暮らしを知り食べ物の生産現場を経験できる場所として農家民宿を開業するのが夢。最近気になっていることは「自我の解放について」。



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